2011年3月8日火曜日

想い出話し 

 本日はいつもの昼トレ。

 V字腹筋60回、寝て反る背筋30回。バタフライ、8‐8‐5回の3セット。懸垂3種、10‐8‐5の3セット。ダンベルショルダープレス、8‐5の2セット。その後、真向法の柔軟。昨日、下半身トレーニングは割合みっちりやったので、スキップ。下半身のトレーニングをやらなくてよいのは気が楽だ。

 以上で20分。その後食事。昼休みであるから飯も食わないといかんので、昼トレは20‐25分。それが毎日の日課だ。上のメニューに下半身ウェイトやスクワットを加えようとすると、間を縮めなければならず、かなりハードになる。そのようにする場合もあるが、その場合は「今日はやるぞ!」と最初から気合を入れないと、中々こなせない。

 今日はまあ、普通だった。気合を入れずに淡々と。

 学生時代、4回生の春、妙に透明で研いだ練習をした時期がある。関西の学生個人選手権が迫っていた。火木土の5時から8時までの部の練習の他に、月水金、道場で自主稽古を1‐2時間ばかりだろうか、行っていた。その自主稽古の中心にしていたのが、八方蹴りである。

 うーーん、熱心にやっていたんだが、今思い出そうとするとあまり定かではない。受けて逆突き、即後ろ足の蹴り、順突き即前足蹴り。この単純な順番だったと思うが。これで四方を2回やるから計八方。廻るときには受けを入れる。

 外受け、内受け、上段受け、下段受けと、受けの種類が変わるが、受けた後の挙動は上記した技を繰り返す。この八方蹴りの本質は、四肢を独立して動かすことである。同じことの繰り返しであるが、それをやりながら四肢を独立して動かす感覚を身につける。

 その後、単発の技、順突き、逆突き、蹴り返し、一歩出て前蹴り、一歩出て順突き等、自分の技をどの程度、瞬時にできるかのチェックをしつつ回数を重ねていた。自主稽古はすべて鏡の前でやっていたので、自分で形やスピードをチェックできた。これが大事だった。皆でやる稽古は、今でこそ道場の正面が鏡張りで自分の技がちゃんと見えるようにしている道場が多いが、俺の学生時代の道場はそうではなかった。鏡が見れるのは一人分。また自分の技を、余裕を持ってチェックするには自主稽古しかなかった。皆との稽古の時はメニューをこなすだけで大変苦しく、余裕なんぞはなかった。余裕を持てるから自らをチェックできるんだが、そういうことが大切であると思う。

 試合が近づく1ヶ月くらい前から、寝床に入ると今で言うイメージトレーニングをした。こう技を繰り出して・・・、そう受けて・・・。かなりリアルに想像して、寝床の中で体がぴくぴく反応していたことも多であった。街を歩くと、すれ違う人にすれ違いざまに想像の中で技を極める。今蹴りで倒した、上段突きの一撃でふっとんだ、とか。物騒なこと、この上もないもんだ。

 試合当日、なぜか早く目が覚めた。朝が弱い寝坊介の俺にとっては、まったくもって稀なことである。目が覚めて全く眠たくない。闘いに臨む気が体に静かに充満していたのである。

 
 O市体育館に現地集合。少し早く着いた俺は、近くの喫茶店を探して入り、モーニングセットを食う。後2、3時間後には試合場のマットにて相手と対している情景がある。いつものことだが、自分ながらにそうなることが信じられないとする、平和な普通の時間である。

 闘いと言うのは別世界である。2,3時間後に試合場に曳かれていくのか、試合場に自ら歩み出て立つのかは大違いで、どっちを想像するのかは、その時の精神の強さにより異なる。

 今日はここまで。
 
 

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