2012年10月5日金曜日

酒、稽古休む

 最近の飲み会、2回続けてトコトン飲んでしまった。何でかねぇ。

 先週の火曜日、旧友の壮行会。吐くまで飲んでしまった。次の日、二日酔い。その次の日も胃が疲れていると言うか、腹の芯がしっかりしないので昼休みの自主トレをする気力湧かず、2日続けて休む。

 先週の金曜日、仲間と飲む。電車を終電まで乗り過ごして高いタクシー代で帰る羽目になった。次の日の道場稽古、二日酔いで行けず。その次の日の日曜は行こうと思えば行けたんだが、やはり何となく気力が出ず道場稽古行かず。

 俺は大学体育会の空手道部出身。飲み方が35年以上若かりし時代の、吐くまで飲むことにすぐ戻ってしまう。本当に注意が必要なんだよね。35年前の我々空手道士ときたら、「酒は飲むべし」のみ。酒の上のケンカ、不祥事、全然OK。むしろ煽っていたきらいすら有る。酒の上の失敗を、誇りとしないまでも面白おかしく語り、それを肴にまた飲んでいた。

 もう35年も経ったのに、そんな飲み方と言うか、ブレーキを無くしてトコトン飲むことが時折起きる。20才の若造じゃないんだから・・・まったく・・・・、節制すべし。

 ともあれ、そういう飲み方をしてしまった日にゃ、上に書いたように2,3日影響が出る。若い時には二日酔いすらしなかったのに。さすがに年と言うか、年輪を経てもっと飲めるようになってしまったと言うか、まあそんな理由解明はどうでもよいが、トレーニングや稽古をしようとする気力が出ないという、生命力を減らしているので反省しなければならない。

 月曜日。泥酔から3日目。昼トレを行った。気が乗らぬので好きな科目しかしないとして、腹筋背筋の地道トレーニングを省き、上半身のウェイトのみ。火曜日。今一つ気力が出なく、昨日と同じく好きな科目のみ・・・、と言うとやはり上半身だね。上半身のウエイトはそれ程消耗しないのだが、筋肉を疲弊させてやった感が出るのでやりがいがある。これが下半身のウェイトだと本当に疲弊するのみ。息をゼーゼーさせながら辛いけれどやることになるので、「やるぞ!」のハードルがかなり高くなってしまう。

 昨日と違うことは、本日は夕食後もトレーニングした。下半身を多少でも何とかやろうとするほどの精神が回復した。ヒンジースクワットに股閉じ開けのマシントレーニング。やっとこさ酒の消耗が終わり気力が出てきたと言う所だ。

 面白いよね、酒飲みは。反省と回復の繰り返し。進歩がない同じ地点、同じ感覚、同じ心象風景を行ったり来たりだ。だから酒か。前向きとか向上とかとは反対。そもそも演歌なんだよね。「悲しい酒」なぞは名曲だ。昭和の歌姫、美空ひばりが歌った。

ひとり酒場で 飲む酒は
別れ涙の 味がする
飲んで棄てたい 面影が
飲めばグラスに また浮かぶ
(台詞)
ああ別れたあとの心残りよ
未練なのね あの人の面影
淋しさを 忘れるために
飲んでいるのに 酒は今夜も
私を悲しくさせるの 酒よ
どうしてどうして あの人を
あきらめたらいいの
あきらめたらいいの

酒よこころが あるならば
胸の悩みを 消してくれ
酔えば悲しく なる酒を
飲んで泣くのも 恋のため

一人ぽっちが 好きだよと
言った心の 裏で泣く
好きで添えない 人の世を
泣いて怨んで 夜が更ける
 
石本美由起作詞・古賀政男作曲/昭和41年

 昭和・・・とことん昭和。素晴らしいです。これが「酒」です。この場合は「悲しい」のだが、喜びも「酒」であるし、怒りも「酒」であった。激しい感情の持って行き場の無い時に、「酒」があった。平成は、昭和ほど激しくなく、ドロドロしていない。「酒」は乾杯と親睦になってしまった。

 話がどこへ行くかが分からなくなったが、まあ、酒に飲まれるような生活はダメで、「酒は飲むべし」がちゃんと言えるほど、日々トレーニングで鍛えてないとイカンと言うことであるし、それができなくなった歳ではちゃんと己を律せて然るべきである。その為に修行してきたのだろう!と自問したら・・・、ギャフンとなった。

 酒と空手、修行。悪くはない。

 本日ダラダラと記して終わり。酒は、でも賛美しておく。

0 件のコメント: