2011年6月5日日曜日

久しぶりの道場稽古

 本日は2週間ぶりに道場稽古に参加した。俺が参加できるのは土日しかなく、先週はサボってしまったということ。どうも最近、昼トレも気が進まず休みがちだし、気合がのっていない。まあ、結果として周期的に来ることがあるモノだ。何となく気を弱くしてしまう時期。

 フルコン黒帯を取ってもう2年近く経ち、目的喪失のようなものがジワリと来ているのかもしれない。このブログでは、型を修めようとか色々言ってはいるし、何の為の空手かを考えたことも数度。それはそうなんだが、仕事で色々難しいことがあると、昼トレをせずに考えなければいけないし、休みの日もアレコレ考えつつ、ビールを昼間から飲んでいると、車を運転して行けなくなる。

 これは本末転倒であるが、実際に起きているからしょーがないと言うか、なんとかせねばイカン。自分を囲む状況が厳しい時ほど空手に接して、己を修めることが肝要であるはずなんだが。

 まあ、それでも昨日は昼間からビール飲んでサボったが、今日は行かねばイカンとして何とか行った。行ってみると、汗を流し、頑張っている中年の同輩の姿にも接し、稽古してよかったとなる。

 本日の稽古は、基本から型、約束組手からスパーリング、最後に多少の補強という典型的なメニューであった。俺は指導員なので、型の稽古からはずれて、指導する側にまわった。

 指導したことは、多くはないがポイントは付いていると思う。

 型に関しては、蹴りの引き足を確実に引くこと。蹴りっぱなしでそのまま落とし歩を進めるのではなく、きちんと膝のかい込までのポジションに引かなければならない。それが蹴りをコントロールすることであるし、そうやっていると切れが出てくる。

 約束組手は、中学生の白帯相手に指導。

 受けは、手首を柔らかくひねり、最小動作で相手の攻撃の軌道を変えること。はねのけるのではなく、円の動きで受ける。そうすると受けられた側も痛くない。最小動作で受ける為、次の攻撃がただちに可能である。

 蹴りに対する受けは、それに加えて間合いコントロールを重視する。その場にいると当たる蹴りも、後屈になる感じで数センチ腰を引けば当たらない。それでも当たるようならば、少しフットワークで下がる。いずれにしても強い蹴りを強いままの状態で受けることはできない。当たらない間合いにして、伸びきったところを小さく払う。

 崩し技の約束組手もあるが、崩し技は引くことによって崩すことが肝要。相手の横に入り、相手を振り回すことではない。そんなことをするとこちらも力がいるし、振り回すと態勢も乱れる。相手の横に入って体を密着し、相手が正面におっとっととなるくらい、相手の正面の方向に向けて掴んで引く。それで相手のバランスを崩しながら、自分は回転し、崩した相手の首を下に押さえつけながら廻る。崩されてバランスを失った所をさらに首を下に押さえつけられて、相手からみると振り回されるから、完全にバランスを失い、上手く極まるとそれだけで相手はこけそうになる。廻った後、まだ首根っこを押さえているので、それに向けて膝蹴りをし、その為相手の顔面が上に上がった所を、今度は上からの肘打ちで後頭部をたたき落とすというような、殺し技の約束組手である。

 中学生相手にそのような解説をした。少年部から上がってきた子供たちなので、既に結構うまい。ただ形だけでやるのではなく、技の意味を知ることが大切だとしての、解説だった。

 約束組手を自由組手の中で、本当は使いたいのだが、俺も上手くいかぬ。サバキの体系を使いこなせないと、相変わらずパワーに依存する組手になる。パワーは年を取ると衰えるのが分かり切っている。サバキを組手で使うのは難しいね。どうすればよいのであろうか。前に書いた文章では、万回繰り返すことだ、とした。それしかないのかね・・・。

 パワーを鍛えるのは難しくはない。ウェイトをせっせとやり、サンドバッグをフルパワーで蹴る。ただ組手が上手くなるこ為には、がよく分からぬ。まったく、どうすればよいのだろうか。少年部から来た中学生達は、たいてい組手が上手い。本当に感心する。小さい頃から場数を踏み、星の数ほどスパーリングをやって来た為であろう。少年部の稽古が終わった後、母親たちの指導により、何回となくスパーリングをやらされていた。こういうのも毎日の努力と言うものだろう。



 

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