2011年6月14日火曜日

技の速さ

 どうも仕事が忙しいと、空手と自主トレが薄くなる。考えと実行の両面において物理的にそれをやる時間が少なくなる。イカンねぇ。

 昔、伝統派空手(剛柔流)をやっていた学生時代の内、かなり強くなっていた3回生の後半に、基本の大切さを実感していた。曰く、

 「スピードを増したいと思うなら基本稽古が最も大事である。他の動きを排した基本の技を純粋に如何にスピード速くやるかである。反動やリズムをつけるべきではないし、平行立ちに構えた足が床を蹴り、その力が腰の回転となり、そして回転が直線的な突きの速さを生む。その全く無駄のない理屈の世界をやることで、速くすることを覚えねばならない。」

 「速くやろうとしなければ決して速くならない。正拳突きを100本、のらりくらりと突くよりは、20本、ひたすら速く突こうと思って突く方が、余程練習になる。」

 フルコンをやり始めて、どうもこの辺がおろそかになっていた。フルコンは基本的にパワーであると思った為だ。打たれてもダメージを受けなければよいし、相手にダメージを与えるにはパワーある突き蹴りである、と。

 最近、どうもそれではダメで、フルコンと言えども一瞬の受け返しをするならば、軸の安定、技の安定、そして技のスピードが必要であることは言うまでもない、と分かってきた。さらに、間合いを測り、相手の動きを察知する為には、「緊張感のある」基本稽古をしなければならない。基本稽古の内だからこそ、前に相対している敵を想定して、相手を本当に仕留める技が出せているかどうかを自問しなければならない。

 そういうことを、再度、自覚し始めた。

 基本技からちゃんと・・・・。

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