さてさて、武を以て生活する、に最近こだわってしまっている。理屈の記述も多い。その、武を以て・・と言うことは具体的にどういうことだろうかと考え、
- 物事に真剣に取り組む
- 人には誠意を尽くし交わる
- 困難に遭って逃げない
空手の武の考え方が現れているのが道場訓である。いくつかの道場訓を挙げる。どれをとってもいいことを言っている。そのように日常をおくれれば、空手(武)により自らを修めることができる。とは言え、日頃から徹底的に沿うように生きるのは難しいことだろう。まず頭の中に常に置いて、自覚的に行動しなければならない。俺は「武を以て生活する」と、さんざこのブログで考え、書きながらも日中よく忘れている。
極真会館の道場訓。
一.吾々は心身を錬磨し、確固不抜の心技を極めること
わたしたちが、空手を修行する目的は、自分自身の体と心をきたえることにあり、真剣にけいこに打ち込むことで、どんなことにも動じない心と強い意志を習得して行かなければならない。
一.吾々は武の神髄を極め、機に発し感に敏なること
わたしたちは、武道としての空手の道を徹底的に追求していくことで、どんな状況でも臨機応変に対応する力と相手の心を理解する思いやりや優しさ、どんなことにも素直に感動できる心を身につけなければならない。
一.吾々は質実剛健を以て、克己の精神を涵養すること
わたしたちは、自分自身を飾ることなく、真面目で素直に空手の修行に打ち込むことによって、自分自身に打ち勝つ強い心を養っていくことを心がけなければならない。
一.吾々は礼節を重んじ長上を敬し、粗暴の振る舞いを慎むこと
わたしたちは、礼儀を身につけ、目上の人を敬い、人前で空手の力を誇示するような行動をとってはならない。
一.吾々は神仏を尊び、謙譲の美徳を忘れざること
わたしたちは人間の力が及ばない自然や宇宙の摂理を重んじ、神や仏を敬い、相手のことを大切にし自分を謙遜する態度を忘れてはならない。
一.吾々は智性と体力とを向上させ、事に臨んで過たざること
わたしたちは、空手の修行によって知性と体力を向上させ、どんな状況でもあせらず、冷静に対処できるようにならなければならない。
一.吾々は生涯の修行を空手の道に通じ、極真の道を全うすること
武道としての空手の修行は、一生かけて追い求めるものであり、一生を通じて極意に一歩でも近づこうとする姿勢、それが極真空手の本義である。
新極真の道場訓も同じである。
次に芦原会館。
- 礼節を忘れない事
- 努力精進を怠らない事
- 心技の向上を図る事
- チャレンジの精神を持ち続ける事
- 常に反省を忘れない事
- より正しい空手の道を全うする事
一般部 正道八ヶ条
一 吾々は、心技体を研く場こそ道場としるべし。
一 吾々は、収めしままの刀は錆びつくと知るべし。
一 吾々は、己が力を誇示せず、自制の心を持つべし。
一 吾々は、物事において後悔せん事を宗とするべし。
一 吾々は、押忍の精神を宗とするべし。
一 吾々は、世の中の静と動を見極めるべし。
一 吾々は、文武両道を以って有言実行を成すべし。
一 吾々は、日々精進し、正道の道を極めるべし。
少年部 正道八ヶ条
一 人とむやみに争わない事。
一 人の悪口を言わない事。
一 人に偉そうにしない事。
一 人に感謝の気持ちを持つ事。
一 自分の知っている事は、他人にも親切に教えてあげる事。
一 自分の間違いを改め、良いところを伸ばす事。
一 自分自身に自信を持つ事。
一 家族・仲間を大切にする事。
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