2011年4月13日水曜日

ある週末

 昨日の土曜日は二日酔い気味でどうも体調と気合が乗らず、稽古を休んだ。今日も朝寝を十分し過ぎて体がだるくなったが、何とか夕方からの稽古に参加した。稽古は定番メニュー、基本、コンビネーションの移動、型、約束組手、スパーリング。
 約束組手は、
  • 攻撃: 右下段回し。 受け: 脛受け、右下段で返し、さらに左上段
  • 攻撃: 左中段回し。 受け: 脛受け+右腕添え、斜め前に出て右中段回し
  • 攻撃: 左前蹴り。 受け: 左払いから裏投げ
 稽古後、30分近くサンドバッグを蹴る。中段回し蹴り、前蹴り、膝蹴り、その後はパンチのコンビネーション、さらにパンチから蹴りへのコンビネーション。まあまあ定番をこなした。スピード出して全力で蹴っていたが、左の回し蹴りの場合は少々力みがある。右は素直に蹴れてはいるが、威力が伸びていない。まあ1週間に1回やる程度では伸びはしない。

 相手との技の掛け合いの研究をしないともうあまり伸びないだろうね。俺の場合、一人でサンドバッグをやる稽古が多く、スパーリングではその鍛えた技を力を入れて出しつつ、闘いをビビりながらも楽しむと言うか、そんな風にやっているだけなのでこのままでは伸びない。技を試すと言うか、相手の出方を注視しカンを養うというような研究心が必要だ。

 「技の掛け合いの研究」を意識した稽古をしよう。そこには間合いの研究やフェイントの使い方も入る。何本かのコンビネーションの内、極めるのはどれか、とか。

 一方でK1にしてもボクシングにしてもプロの試合を見ると、相手の隙を作る技と、当たれば相手もそれなりにダメージを受ける技がほぼ同一で、フェイントの為だけの技はかなり少ない。さすがはプロなんだちゅうことだ。技のストーリーを持ちつつ相手の反応に合わせて融通無碍に変化する。こう言うことを会得するにはどうすればよいのであろうか。ひたすら稽古であると言うのも分かるが。サラリーマン空手家としては、一日中稽古する時間と情熱はないので、何かしら科学的で効率のよいやり方と言うのがないのか、考える。

 攻防を見せるビデオはある。それを見て研究して納得がいき自分に合った攻防の技があれば、それを普段の稽古で試すし、反復して身につけることがまずやることであるし、実はそれしかないかも。頭で納得した後、体が自然に動くには少なくとも1000回の反復が必要であろう。

 一つ不思議なのは、宇城師範の言う身体脳であり気である。古伝の型を反復することが第一と言う。呼吸法はその中に入っていて、気を養うには呼吸であるらしい。このやり方には、上のように実際の技の攻防を反復することで身につけるという考え方がない。宇城師範の闘いを見ると、「先の先」「後の先」の両方で相手を制圧する。見ている限りは、相手が動く前に機先を制して自分が動いて制圧してしまうから「先の先」に見えるが、実の所、相手の気配を察知してそれが具体的な動きとなる前に制圧するから「後の先」であろう。

 少なくとも本日言えることは、闘いに強くなる為にはスパーリングの量が必要であり、むやみに闘うのではなく研究しつつ行うことである。

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