2012年11月8日木曜日

試合を控えた熟年空手家

 試合が近い。53歳で出るなんて、おそらく最年長だろうがやるだけのことはやろう。

 本日、仕事の合間を見つけてはやっていた。改めて持すべきとしたこと。
  • パンチは肘を前に押し出す、イメージとしては前に飛ばす感じでやること。拳を出すのではない。肘を出すこと。
  • キックは腰に乗せる感じで出す。これは前にも書いたこと。なるべく小さく折りたたんで腰に乗せて腰から放つこと。

 接近戦で使うかもしれない、いや、そうなれば使わなければいけない膝蹴りの感覚を何度も試したが、こっちの方はいまだにどうもしっくりこない。逆の手のパンチを打ち、腰を溜めた後なら膝蹴りをきっちりと出せるんだが、膝と同じ方の手、例えば右パンチを出して体の右側面を伸ばしてから、そのバネの効用で右ひざを出せない。出せるには出せるんだが、身体の側面の伸び縮みの結果として膝をビシッと飛ばせない。右パンチを打ち、伸びた脇を縮める力で右前蹴りや右回し蹴りは気持ちよく出来るので、膝もかくあるべしなんだが・・・、もう少し感覚を練磨しよう。

 若い時と最も異なること、それは闘争心が無くなったこと。じゃあなんでわざわざ試合に出るのかなんだが、それを数年来何回となく考えている。修行の一環として自分の技を試し、闘う相手に敬意と感謝を払い・・・と言う風に言い聞かせてはいるんだけど。若い時は無条件に闘いの場に出、相手は怖いけれどやるかやられるか、勝つか負けるかの世界をストレートに感じていた。それでよしだった。相手を叩きのめしてチャンピオンを目指すんだ的に、闘争心なるものがあふれていた。年をとり闘いの場に臨むんだが、相手を傷つけたくはないと思う気持ちがある。そうならばそもそも闘えないんだけど、なんで闘うのかねぇ・・・。自分が怪我をするのはまあしょーがない、とするのは若い時と同じだ。

 年だからこれから何回も試合に出る訳ではない。自分の技と力を目一杯、伸び伸びと出そう。今はかように言い聞かせているし、実行するつもりだ。

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