最近どうも道場に行く気が起らず、夏休みの休館期間を入れてであるが、かれこれ1ヶ月ほど足が遠のいていた。
自動車業界が6月から9月迄木金を休みにしたので、そこで働く小生としては今まで出ていた土日の代わりに木金の稽古に出るべきではあるのだが、木金は午後8時半からと非常に遅い時間から始まるので、その時間だと小生は既に晩酌で一杯やってしまっている。酒を飲まずに晩飯を食い、その後稽古に出るのがどうも想像ができない。ビール飲まずに飯だけを食えるのだろうか?うーん、そりゃ無理だね・・・・・、と言っても会社の残業食はビール飲まずに食べていて、それを不自然と感じないから、人の考え方は環境と習慣に支配されると言うことか。
小生は365日毎日飲んでいる。休みの日は真昼間からビールを飲むのが最大の楽しみでだ。そして午睡を楽しみ、さらに晩酌と相成る。もう少し早い時間から稽古するならば、晩飯は稽古後とできるのだが、どうも8時半からというのは具合が悪い。
道場稽古から足が遠のいてしばらく経つが、運動をしていない訳ではない。会社の昼休みに飯を食う前、15分から20分程度のウェイトと柔軟は続けているし、本日もやってきたのだが、時折会社の空手部道場でサンドバッグを蹴っている。
本日のサンドバッグメニューは、ある程度受けを意識し、サンドバッグの前で約束組手を想定して行った。一人でやるにしても相手がいることを「妄想」して受けやサバキを入れてやらなければどんどん下手になることを先日気がついたので、その初回練習であった。
まあ下手なので動きはぎこちない。相手がいると攻撃を受けた時には、相手が出てきている故にその返し技をする間合いは非常に近くなっているんだが、サンドバッグ君は動かないのでその場で受けたとしても、返しの攻撃をする為には半歩弱ほど前に出ながらやる必要がある。出てからの一本目の返しで間合いは十分近くなり、二本目に蹴りを入れる場合は、近すぎて難しくなる。しかしこの場合は相手がいたとしてもほぼ同じであろう。下がらない相手の場合の間合いとなる。
受けを入れる動きの中で、サンドバッグ君との間合いをコントロールする前後のフットワークをスムーズにできなければならない。突きの受け返しは悪くないんだが、蹴りを入れると難しいね。身体が固いから近い間合いでスパッと行く蹴りは出ない。せいぜいゆるくドスンだ。
前蹴りは腰をぶち当てるつもりで腰をいれて蹴るのをやっていたが、本日試したのは、前かがみになりつつ前に身体を落とすイメージで蹴り込むこと。「武道空手」の本にあった仮想重心に落ちる中での蹴り込みである。はっきり言ってこんな蹴りは見たことないし、やったこともなかった。しかしながら前に体重をかけ前に進むつもりで蹴ると、これが意外に威力が出る。また間合いが近くて蹴れる、と言うか、間合いが近い時に使う蹴りである。今度スパーリングやるときには使ってみよう。
しかしサンドバッグと言うのは、打ち込み蹴り込む為にやるのであって、そこに受けを入れるのはまだまだぎこちない。受け流して円の動きを入れながら柔らかく攻撃に転ずることはできるようになるのだろうか。俺は背骨が固いので一つ一つの動きが直立していて固い。替わりに姿勢はよいとよく褒められる。ダンサーの表現力は背骨の柔らかさによる。無論股関節も柔らかくて、背骨と股関節が柔らかければ、五体の動きを大きく見せられるし、「不安定の中の安定」と言う言葉が「武道空手」の中にあったが、動きの中でそういうことができる。ダンサーの動きはすべてそうだとも言える。軸を傾けたり、先っぽの方を少し折ったりしつつ、「居着き」のない動きの中で伸びやかに身体が大きくなる。柔軟をほぼ毎日やり始めてもう10年近く経つが、身体は依然として固く、昔に比べればそれは柔らかくなったが、定番の柔軟だけをやり続ける所に問題があるのだろう。そりゃ同じ所の関節を同じ角度で広げた時に広げられると言うことだけだね。さりとて多種類の柔軟をする時間はないのであるが、もう少し工夫する必要はある。
とまあ、かくかくしかじかと自分なりの稽古はやっていた。課題は堂々巡りで決してズバッと解決されないのだが、やり続けている中で、解決されない課題が時折のぼり、少しは改善されるが、また次の発見された課題に目移りして忘れられていく。成長の軌跡は螺旋である。少しは登っているのかいな?
0 件のコメント:
コメントを投稿